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学生の考えるアンプロとは

 3年ほど前から、臨床実習に入る前の医学生のオリエンテーションを担当させていただいている。昨年から取り組んでいるのが、学生さんに「こんな医学生hあアンプロフェッショナリズム!何をやらかした?」というお題に対する答えを考えてもらうという試みである。実際のレクチャーの数日前からwebアンケート方式で、回答を回収し、分析してレクチャーの場で共有している。

毎年傾向は似通っており、大きく分けると以下のように分類される。


①患者さんとの関係に関するもの

②医療スタッフとの関係(チーム医療)に関するもの

③個人情報に関するもの

④身だしなみ・マナーに関するもの

⑤学ぶ姿勢/積極性に関するもの

⑥遅刻・無断欠勤に関するもの

⑦その他


患者さんや医療スタッフへの配慮、身だしなみ、予習をする、遅刻しないといったありきたりの物から

「休みに何をするかを患者さんの聞こえるところで話す」

「周りを気にせず自分たちの会話に夢中になる」

「SNSにて実習内容を拡散する」

「正当な理由がないにもかかわらずワクチン接種しない」

といった具体的な内容まで含まれていた。 


 

レクチャー後のアンケートにおいても、「同期の異論化考えに触れることができてよかった」「自分が考えていなかったことに気づくことができてよかった」など、満足度も高かった。


こちらが伝えたいメッセージとほぼ同様であるが、やはり同級生の視点というのは響いていたようだ。


これから始まる臨床実習においても、自分たちで意識して、お互いを高めあい、指摘しあって、プロフェッショナリズムを培っていただきたいものである。

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